栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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2001/7月

 1学期もいよいよ最後の月を迎えました。早いものですね。今月は学期を締めくくる意味で、保育参観、音楽集会などがあります。当園の教育活動の日頃の様子をご覧頂き、理解を深めて頂くとともに、子ども達にも励ましのまなざしを宜しくお願いたします。各クラスでは音楽集会に向けて練習にはげんでいます。楽しみにしていて下さい。

 自己を尊重しつつ、他を思うこころ
 さて、この度の池田小学校での事件では8名もの子供たちの尊い命が奪われ、人ごとではない事の重大さに驚愕いたしました。将来の夢を一瞬のうちに絶たれた子供たちと関係者の皆様方の悲しみを察すると全く心が痛みます。もし、これが当園の卒園児だったら・・・と思うとやり場のない怒りもこみ上げてきました。
 報道される容疑者の顔写真を見て感じるのは"自己中心=エゴ"という化け物です。精神障害を装って社会を欺き、自己のストレス解消の為に無防備の児童を対象に無差別殺戮を行う。そこには、"他"に対する思い、感覚というものが微塵も感じらず、人間性のかけらもない様子には戦慄を覚えます。凶器がもしアメリカの様に自動小銃だったら、と思うと、単に死亡者の数で事件の重大性を測る訳にはいかないことでしょう。
 "自己中心=エゴ"という化け物は誰の心の中にも巣くう恐れのあるものです。
程度の差こそあれ、私たちの中にもあるでしょう。自己を尊重しつつ、他を思うこころを育てることが人生のひとつの大きな課題かもしれません。勿論、幼児教育もしかりです。
 今回の容疑者が自分の犯した犯罪の意味(8名の命の重さ、関係者の痛み、社会への影響の全て)を理解し、心から反省した上で、潔く刑に服すことを望みます。

 たくましい体は薄着から
 気温の上昇する日が多くなってきましたね。体育ローテーションが終わるとどの子の額も汗でビッショリです。この時期になると上半身はだかで飛び回る子も多くなってきました。当園では、皮膚感覚を鍛えることで、気温の変化に対応でき、丈夫でたくましい体づくりを目的として薄着・はだかを推奨しています。これまでの統計からも薄着の子ほどかぜをひきにくく、出席率が良いですね。是非ご家庭でも取り入れてみてください。尚、夏の日差し(紫外線)の強い日中での外活動では上1枚は着るようにしています。


継続は力、そして社会性を培う音楽活動
 当園の具体的教育活動の中の一つに音楽活動があります。幼児期に音楽、とはどのような意味があるのでしょうか。うちの子、別に音楽家になるわけじゃないし、幼稚園でやらなくても、とお思いの方もいることでしょうね。
 5年ほど前までは、当園でもあまりやっておりませんでした。どちらかと言うと発表会があるので・・、とかいった行事前提の為の活動だったように思います。
 今では、教育システムも見直され、毎日少しずつ無理なく親しむ中で、小さな経験を積み重ねていくことを重視するようになりました。つまり、発表の為よりも継続すること、その中での育ちを見ている訳です。
 他の活動でもそうですが、日々くりかえしていくことには、大きな意味があることが分かりました。子供自身、自分の力が少しずつ蓄積されていくことを実感し、いつのまにか、大きく進歩する喜びを感ずることができるようになりました。それはまた自分に対する「自信」とも言い換えられるものです。
 また、皆で一緒にする活動には、何よりも励みの心があります。「皆の音を合わせると良い音になるね」「上手に演奏できたときはうれしくなる」等々子供たちのすがすがしい感想も聞かれるようになりました。
 合奏に象徴される音楽発表は常日頃の子供たちの地道な活動の繰り返し、積み重ねの賜です。日々の励みの姿が発表する姿とダブル時、言いようのない感動を覚えるのは私だけでないでしょう。
 自分の持ち場を守り、力を合わせて表現する音楽発表は子供たちにとって貴重な社会性の育ちの場です。学年間の発表内容の差は励んできた日々の長さの違いと言えましょう。7/10の音楽集会では、皆様方にはこころの中での声援を是非お願いいたします。
      「大きなことは、小さなことの積み重ねでできている」

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