栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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2002/3月
 13年度の生活発表会もおかげさまをもちまして無事終了いたしました。
この時期、子供達の成長ぶりを実感し、感慨もひとしおのものがあります。
 練習課程で苦労したことなど、思い返すことも楽しいことですね。年々
子供達の器が大きく育ってきているため、指導する側の準備にも力が入っ
てきていますが、振り返れば、それも楽しいことでした。
 中でも年長児が発表した「威風堂々第1番」は原曲の譜面を各パート楽器
毎にアレンジする作業から入る為、園長共々ずいぶん夜なべをしたもので
す(何しろ楽譜だけで相当のページ数になります)。マリンバ、グロッケン、ベース、シンセといったメイン楽器はほとんど原曲のままのアレンジとしたので、はたして子供達にこなせるか、一抹の不安もありましたが、練習を始めてみると子供達の能力の育ちには想像以上のものがあり、短期間で仕上がっていきました。多くの園を指導している音楽講師の小山先生も思わず唸った程です。
 園児たちがここまで来るには、それなりの道のりがあります。日頃空しく日々を過ごしていて発表会を前に、突如気合いを入れて取り組んでも、とてもできるものではありません。
 体育ローテーションでの総合的な体づくりに始まり、日課活動での集中力
と基礎感覚の養成、そして色々な曲に挑戦し、やり遂げてきた経験の蓄積が
ベースにある当園のこどもたちであればこそ、始めて挑戦し、できるものです。決してどの園の子達でも出来るものでは無いのです。当園の子達ならではの育ちの違い、日々の努力の積み重ねの重み、というものがそこにあるのです。
 そして、日々努力し精進する、という姿勢は人として生きること、そのも
のです。これまで培ってきたことを土台に精一杯練習し、真摯に発表する、
そのような姿勢こそ賞賛に値し、それがなければ、発表会などやる意味があ
りません。
 発表会でのこどもたちの発表内容には、以上のようなヒストリー(歴史)が
込められています。単なる出来映えを越えた深いものがそこにはあります。私たち大人もそんな子供達から多くのことを学ぶべきでしょう。子供達に負けずに日々精進努力しているだろうか、と。
 積小為大 - その実践体験なくして本物の生きる力を培うことなど、とうてい学べません。