栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

戻る

コラム03/12

 冬のシーズン到来の12月となりました。朝晩の冷え込みも強くなってきていますが、園では、元気な子はまだ上半身ハダカやシャツ1枚で飛び回っています。お子さまの状況もいろいろであり、無理は禁物なのですが、できれば寒さに負けることなく、この調子でいければいいな‾、と思います。薄着の子は、皮膚が鍛えられているせいか、ほとんど風邪を引くこともないようですね。

 テレビの見せすぎ注意
 「テレビが幼児をダメにする」(岩佐京子 コスモツーワン)という本がありますが、皆さんの子は家でどれくらいテレビを見ていますか? 結論として幼児期にテレビを見る時間が長いと発達上の深刻な問題が起きる確率が高くなるそうです。テレビ・ビデオは一方通行の刺激なので、続けていると、私達人間の生身の語りかけに反応を返さなくなり、言葉の遅れや、話が聞けない子になる可能性があります。少しでも思い当たる方は自分の家でのテレビの視聴時間を振り返ってみてください。当園では人と人との双方向の血の通った交流を第一とする為、保育室からテレビを一掃しています。(予算がなくて揃えられないのではありません・・)

 文明は50cmのところ
 ドーマン博士の「文明は50cmのところにある」という言葉を、ご存じでしょうか? それは、本を読む、字を書く、絵を描く、工作をする、楽器を演奏する、などなど、人間が行う能動的な文明活動は、50cmのところへ目の焦点を合わせる必要がある、という意味です。そして、テレビやビデオのように一方通行でない、50cmのところに目の焦点を合わせる能動的な文明活動(注:テレビゲーム等はここで言う文明活動には入らない)を体験することは脳が著しく発達する幼児にとって極めて重要な意味があるそうです。

 脳発達の臨界期
 近年、脳科学が発達し、幼児期の教育手法が見直されつつあります。(栃木県の幼稚園団体でも脳科学について園長先生を対象に研修が行われたり、文部科学省でも10億円の予算をとって教育分野への応用について研究が始まりました)
 そこで明らかにされていることは、
■経験によって刺激を受けない脳の神経回路は消滅する。
■脳発達の臨界期の多くは6才まで。 等です。
 たとえば、6歳までに、数週間でも目を閉じたままにしておくと、その子の視力は明らかに悪くなるそうです。これは、目自体が悪くなくても視覚をコントロールする脳が発達しないからであり、そうなるとどんなに矯正しても、もう視力がでないそうです。視覚野に限らず、大脳の発達は、3歳までに約80%、6歳までに90%完成します。あとからと思っても、臨界期を過ぎてからでは、もう、そう簡単には、脳は発達しないのです。
 当園の活動では、双方向の交流や、50cmのところ・・を重視しています。これは以上の見地に基づいたものですが、そこでは「できるようになる」ことではなく、「体験すること」を第一としています。