栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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コラム03/6

 愛ちゃんの活躍にビックリ
 卓球の世界選手権パリ大会が行われた(卓球部の息子の影響でハマリつつある!?)。新聞でも報道されているのでご存じの方もおられるでしょうが、14才で最年少出場の福原愛選手の活躍(今回、日本選手としては14年振りのシングルス種目ベスト8に進出)には正直ビックリした。準々決勝では世界ランキング1位の中国人選手に跳ね返されてしまったが、その怒濤のごとき快進撃には年甲斐もなくこころが踊り、楽しませていただいた。もっともTV中継がある訳ではないので、インターネットでの速報のみであるが。(そんな中年男に園長はあきれ顔?!!・・・)

 険しい表情
 福原選手よりは3つ程年上になるが、栃木県の鹿沼市出身に平野早矢香さんという選手がいる。同じく世界選手権の代表にもなっている、有望な選手である。(余談だが、栃木県は当地出身者に藤沼亜衣(宇都宮市)さんという来年のアテネオリンピックの代表に内定している日本ランク2位の選手がいるなど、卓球が盛んな地域である)。
 福原さんもそうであるが、平野さんのプレー中の表情は極めて険しい。ふだんは笑顔で愛嬌のある普通の女の子が一度、卓球台を前にすると、とたんに険しい表情に変わる。なぜなのだろうか? いろいろ思うに、この険しさは、戦う相手に向けてのものではなく、卓球に向かう自分自身に向けてのものに違いない。

 自分に対する厳しさ
 彼女たちは、幼少期から一日何時間にも及ぶ練習を積み重ねてきている。おそらく、彼女たちにとって卓球台に向かう、ということは、とりもなおさず、自分自身の人生に"真剣勝負をかけている"、ということなのだろう。その真剣でひたむきな姿勢が険しい表情になって表れているのだ。常に自己を見つめ、自分自身と戦っているように見える。そんな自分への厳しい姿には心底、心が打たれる思いがする。
 私などはそのような彼女たちにはとうてい敵いそうにない。一向に真剣に生きようとしない若者が増えている中、彼女たちは真に尊敬に値する人間であると思う。

 幼児期にも時には真剣な時を
 昨今、幼児教育を取り巻く風潮は"柔らかく、優しく"、と穏やかさがもてはやされている。その結果、"真剣に何かに取り組む" という経験が乏しい子が増えている。しかし人生はいつしか必ず真剣に生きることを要求してくるものである。そうなった時、穏やかな"温室の環境の中"だけで生きてきた子はそれを克服できるだろうか?
 基礎造りの幼児期、時には真剣に取り組む経験もやはり必要であろう。