栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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コラム03/7

 1学期もいよいよ最後の月を迎えました。早いものですね。今月は学期を締めくくる意味で、保育参観があります。お子さまの様子とともに当園の教育活動をご覧頂き、理解を深めて頂きますようお願いたします。例年この時期の保育参観では音楽集会をおこなっておりましたが、今年度は少し趣向を変えて親子製作会、とさせていただきました。奮ってご参加ください。

 安定した家庭が子を育てる畑
 一年間で結婚するカップルの数が76万組である一方、離婚するカップルもなんと26万組もあるそうです。昔ではとうてい考えられなかったこの離婚率のアップには少なからず驚いています。社会構造、価値観の変化など家庭いう生活単位の意味合いがずいぶんと変化してきているのでしょう。
 両親ともに健在であることが普通でなくなりつつある中、子供にとって育つ場としての家庭がゆらいできているようで不安を覚えます。両親ともに揃っていることは理想なのでしょうが、そうもいかない子供達のことをこれからはもっと考えてあげなければならないのでしょう。
 たとえ片親だけであっても、子が家庭の中で「自分は必要とされている、親に愛されている」という実感を持てるようにすることが安定した家庭といえるでしょう。「自分の子として生まれてきてくれてありがとう」という感謝の気持ちを子に対して持てるよう努力してみましょう。自分の子は自分自身を成長させる為に自分の子として生まれてきています・・。

 小善は大悪(たくましさを損なう過保護)
 ある園では、テラスの柱など、子どもがぶつかる可能性のあるところすべてをクッション材で覆っていると聞いた。園内の安全性を考えるあまりのこととは思うが、明らかに行き過ぎであろう。何をしても安全(小善)、では子供達が何が危険なのかを学び、会得する機会を奪うことになる。それは、とりかえしのつかない危険に子供達を導く(大悪)。
 大きなケガにつながる危険性は無論、排除しなければならないが、少々のケガですむ程度のものはむしろ安全確保力を育むであろう。
 たくましい子に育ってほしい、というのは全ての親の願うところだと思う。しかし、その願いとはうらはらに、かわいい我が子の目先の安全や安楽にとらわれ易く、本当の危険から身を守るために必要な経験や困難を避けてしまいがちだが、それは我が子にひ弱な子になれ、と言っているようなものである。
 人生の荒波をたくましく泳いでいく子に育てる為には、まずほどほどの波を泳ぐ経験を積ませる必要があろう。