栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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 1学期もいよいよ最後の月を迎えました。早いものですね。今月は学期を締めくくる意味で、保育参観があります。お子さまの様子とともに当園の教育活動をご覧頂き、是非理解を深めて頂きますようお願いたします。

 よい負荷がよい育ちの糧
 明治大学助教授の斉藤 孝先生の新著「子どもの集中力を育てる」に紹介されています総合幼児教育研究会の加盟園では、特徴的な教育活動として、体育ローテーション、日課活動といった体や頭を使う活動がテンポよく行われています。これらの活動の目的は知識や技術を教えるという視点ではなく、育ちゆく体や頭に適度で良い刺激、負荷をかけることによってその育ちを実現していこう、という点にあります。つまり、よい負荷をかければそれだけよく育つ、言い換えれば、甘やかされた温室の中でゆるみっぱなしの生活をしていたのではたくましい人間性は育たない、という訳です。
 当園の日課活動を初めて御覧になられた方は、そのテンポの早さや幼児というイメージとはかけ離れた内容に驚かれます。これは所謂、早期知識詰め込みを主眼としたものではなく、著しく育つ幼児期の脳によい負荷、刺激を与えることをねらいとしています。つまり、ハイテンポで繰り返される活動がすぐれた負荷となり、たくましい脳を鍛える上で、非常に大切な意味をもっています。脳をフルに稼働させる訓練は、幼い時期にこそ、身に刻んでおくべき課題、と斉藤先生は当著書でのべられています。興味のある方是非ご一読をお勧めいたします。

 「ほとけの子」へ寄稿 
 時々お配りしている「ほとけの子」という小冊子への原稿を依頼され、筆ベタながら、この度寄稿させていただきまはした。宜しければ下記ご一読を・・
 [ 初夏の清々しい好天の下、幼稚園では父母会のお母さんお父さんが中心となってバザーが開催された。熱い鉄板の照り返しに汗しながら、一生懸命に焼そばを焼くお父さん、その裏側ではお母さんたちがせっせとアメリカドッグを揚げている。そのような姿にチラチラと視線を向けながら、満足気にベンチに腰掛けてアイスクリームを食べている子供達たち・・ 
 幼稚園などのイベントの模擬店がこども達は大好きだ。並ぶ品物は平凡であっても、そこには身近な人が手作りし、人と人とがこころを通わす、素朴で穏やかな人間の文化がある。それは効率とか合理性とか利便性とかいうものとは違うものである。
 私がこどもの頃、朝、母親が台所で何かを刻む音や、味噌汁のにおいにとても安心感を覚えた。身近な人の手作りの温もり、素朴で穏やかな生活模様の中で、こどもたちは元気に成長していくのだろう。]