栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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 いよいよ生活発表会が近づいてきました。一年を締めくくる発表行事として、保護者の皆様方も楽しみにされていることと思います。(一方で「うちの子、ちゃんとできるのかしら・・」、と心配な気持ちもあるかもしれませんね)。
 今(1/28)、園内は各クラス一丸となってよりよい発表ができるよう、最後の練習に励んでいます。発表する時間は短く、アッという間(特に合奏など)に終わってしまいます。本番では緊張のあまり、おもうように出来ない子もいることでしょう。でも当日はその発表に至るまでの子供達一人一人の"努力という宝"に想いをはせてあげて下さい。実は子供達の姿から、私たち大人が学ぶものが沢山あります。

 ゆとり教育に思う
 日本の子供の学力低下をめぐり「ゆとり教育」を見直す動きが広がっています。中山成彬文部科学相が「ゆとり」の象徴でもある「総合的な学習の時間」について「主要科目の時間をどう確保するか。総合学習も含め、全体でどうするかだ」と削減を示唆したことを受け、小泉純一郎首相も施政方針演説で「学習指導要領全体を見直す」と述べられました。
「数学の時間が減ってしまい、少し深く教えようとすると時間が足りない。」「理科は数年前の週四時間から、週二・三時間に減った。入試の勉強をする余裕はない」等々、現場の先生方からは授業時間の不足の声が寄せられています。
 義務教育九年間の総授業時数は最も多かった昭和四十年代と比べて千時間以上も減少したそうです。小学六年では、国語が昭和四十年代の週七時間から五時間、算数も週六時間から四・三時間に減っている・・。等々・・。こうした実情について、大学生の学力低下を世に訴えた「分数ができない大学生」の著者、西村和雄・京大教授は「ゆとり教育の最も大きな弊害は、子供も教師もゆとりを失ったことだ」と批判されています。「教科書の内容を減らしすぎ、反復の時間もなくなって、子供はかえって授業が分からなくなった。総合学習は内容が抽象的すぎ、ちゃんと授業をできない先生がほとんどだろう」とした上で、「個々の教科の充実を通じてこそ達成できる『生きる力』の育成を、総合学習でやろうとしたのが間違い」と指摘されています。
 文科省が推進する教育(ゆとり教育)が間違いのないベストなものであるとは限らない。昨年末に発表された経済協力開発機構(OECD)の学力調査。日本は読解力が四年前の八位から十四位に転落している。これを見ても、学力低下の現状を真摯に分析し、よりよい教育へと変革していく勇気が求められていると思う。
 単純に考えても、授業時間が大幅に減って学力が上がるとは考え難い。そう思いませんか?