栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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 幼稚園は毎日楽しく行くところ
 新入園児の子供達が入園して3週間(今4/26)がたちました。保護者の皆様方ではお子さまの様子が気がかりの方も多いことでしょう。これまで家庭中心だった子たちにとって幼稚園での生活は何もかも初体験です。入園当初、どの子も不安で一杯の心境であったことでしょう。個人差はありますが、皆大分慣れてきています。しかし波もあることでしょう。完全に慣れるのにはやはりある程度の時間が必要です。保護者の皆様にはお子さまの少々のゆらぎには動ぜず「幼稚園は楽しいところ、毎日休まず行くところ」という迷いのない心構えでお子さまに接していただければと思います。それが結果として慣れをしっかりとさせます。

 春風は父母会と共に
 先日の父母会総会にはお忙しいところ多数の方々にご出席戴きまして誠に有り難うございました。道元禅師の言葉に「花一人開くにあらず、春風来たりて開くなり」という言葉があります。花は勝手に開くのではなく、春風という刺激と縁によって花開くのだ、という意味です。子供達が成長し花開く(豊かな人間性の発揮)ためには幼児期の適切な環境での生活という春風が必要です。このため幼稚園では「春風の教育」という視点での教育環境の維持に努力していく所存です。そして、春風を吹かすためにはどうしても保護者の皆様方のご協力が必要な場面がいろいろとあります。「子育ては一人行うにあらず、助けられ支え合って行うなり」の精神で皆で支え合っていけたらと思っております。父母会を通してのご協力、宜しくお願いいたします。

「米百俵」の精神
 北越戊辰戦争に敗れ、焦土と化した長岡のまちに、支藩である三根山藩(新潟県西蒲原郡巻町峰岡)から見舞いとして送られた米百俵。長岡藩大参事の小林虎三郎は「米を分けろ」と詰め寄る藩士らを前に、「国がおこるのも、まちが栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、人物を養成するのだ。」と教育第一主義を唱え、三根山藩からの救援米百俵をもとに、国漢学校を設立し、多くの人材を育て上げた。又、我が郷土の誇る二宮尊徳の言葉に「昔蒔く、木の実大木となりにけり、今蒔く木の実、後の大木ぞ」というものがある。ここで言う「木の実を蒔く」とは小林虎三郎の説く教育(人材育成)と同じ意味であろう。要するに一個の木の実も米百俵もその場しのぎで食べてしまってはたいした意味を為さない。苦しい時こそ将来を見据えて小さな[たね]を有効に活かす、という長い目で物を見る考え方の大切さ、そして何よりも教育のたねは重要である、ということを教えてくれているのである。幼児教育という[たね]に携わる者としてこれらの精神は常に忘れてはならないものと考えている。