栃木県 二宮町 せんだん幼稚園 理事長コラム

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 いよいよ今年度も最後の月となりました。特に年長さんにとっては幼稚園時代も最後、卒園式まであと半月ですね。残りの一日一日がとても大切に感じられるのではないでしょうか。卒園してしまうと思うと、とても寂しい気持ちになってしまいますが、可能性に満ちた未来へ向けて、思いっきり羽ばたいてもらいたいと願っています。
 そこで、幼児期をめでたく卒業し、いよいよ就学という人生の新たなステップに臨むみなさんに贈る言葉を一句:
 「冬来たりなば、春遠からじ」
これはイギリスのロマン派の詩人シェリーという方の「西風に寄せる歌」の最後の文句です。
 苦しいときがすぎれば、必ず成功がその先にある。くじけずに、もう少し辛抱しよう、と巧みに、詩的に表現した名文句だと思います。四季のうち、もっとも陰鬱で、人間の心を閉じさせるのは冬である。が、自然は実に巧みな季節の配列をしています。冬に続くのが、一年のうちでもっとも楽しく、心浮き立つ明るい春なのですから。
 人はその長い人生の中で、必ずや浮き沈みという時期に遭遇するものですね。生まれてから死ぬまでズーッと順風満帆(!?)な人生を送った人などまずいないと思います。入学後、長い学校生活(‾高校までいれると12年)の中ではつらい思いをすることもきっとあるでしょう。でもたとえ、そんな時に遭遇しても、寒い冬がきたらやがて温かい春がやってくるように、前途には輝かしい希望が見えてくる。だからいたずらに悲観したり、くよくよ思い悩まずに進もうではありませんか(!!)。
 苺の苗は花を咲かせ、甘くておいしい実をつけさせるために、植え付けの前には冷蔵室などに入れて寒入れという疑似冬体験をさせます。この寒さを体験しないとうまく花をつけないそうですね。桜の花も冬が寒くないとかえって開花が鈍くなるそうです。記録的な暖冬となった今年の冬でしたが、桜の開花はどんなものでしょうか・・。
 子供達には、寒い逆境を恐れることなく、その先に見えてくる春に向かってたくましく歩んでいってほしいと願っています。
 If Winter comes, can Spring be far behind ?